運賃改定対応をAPI活用で効率化|ワークフロー、人事給与システム 編
「駅すぱあと API」は、「駅すぱあと」が持つ経路探索機能や公共交通機関データを、お客様のシステムやアプリへ自由に組み込むことができる法人向けAPIサービスです。
例年、春と秋に公共交通機関で運賃改定が実施されます。
すでに、2024年10月には複数の鉄道・バス事業者で、そして2025年3〜4月ごろにはJR西日本をはじめとする各事業者で、運賃および定期券の料金改定が行われると発表されています。
今回の活用Tipsでは、運賃改定における通勤手当業務への影響と、システム化することによるメリットについてご紹介します。
運賃改定の実態
運賃改定が実施される背景は様々です。
2023年春の運賃改定では、首都圏で駅のバリアフリー化を進める目的の「バリアフリー料金」が導入され、普通運賃に一律で10円上乗せされました。
また、通勤時の混雑緩和や働き方の多様化を後押しする意図で、鉄道定期券として「オフピーク定期券」が新設されました。
他にも、テレワーク拡大などによる定期券購入や乗客の減少傾向、運転士不足に伴う人件費の増加、自然災害や世界情勢などの影響といった、社会的な背景もあり、例年各事業者は適正な運賃を設定しています。
2024年秋も、北は北海道、南は九州まで改定があります。
通勤手当業務への影響
運賃改定は、社員の通勤手当や交通費に大きく影響します。
通勤手当に関しては、まず、運賃改定が実施される通勤経路を申請している社員を全社員の中から洗い出すことから始めます。
その際、どの交通事業者が改定をするのかあらかじめ把握しておく必要があります。
そして、各社員の改定後の金額を調査し、変更内容を確認・反映していきます。
表計算ソフトで通勤手当を管理している場合、各データを入力するなどの作業も発生します。
運賃改定は事業者によって改定内容や実施タイミングが違うため、一括での変更処理が難しいです。
また、社員数が多い企業やグループ会社の管理を全て対応している場合、担当者は非常に多くの負担を抱えています。
さらに、今後何度も運賃改定が発生する可能性もあり、継続的に対応をしなくてはならない場合もあります。
システム化による解決
運賃改定は特に通勤手当を管理している担当者の負担が膨大です。
状況次第では担当者が残業や休日出勤をして処理することもあります。
これらの問題は、「駅すぱあと API」をワークフローシステム等と連携することで解決することが可能です。
「駅すぱあと API」では、「駅すぱあと」が持つ全国の鉄道・バスをはじめとした公共交通データを利用できます。
そして「駅すぱあと」ではいち早く運賃改定に対応しているため、正確な定期券運賃を算出することが可能です。
「駅すぱあと」2024年秋の運賃改定対応予定
過去の対応実績
すなわち、”どの交通事業者が改定をするのか把握する作業”と、”各社員の改定後の金額を調査し、変更内容を確認・反映する作業”をまとめて処理することができます。
さらに、「駅すぱあと API」を活用してワークフローシステムや人事給与システムに「定期券の払戻額の計算」機能を追加することで、異動や社員の引越時の通勤手当の算出業務も効率化できるほか、社員の定期券情報を経費精算システムと連携することにより、「定期区間の自動控除」機能で、交通費精算のコストカットも可能となります。
このように「駅すぱあと API」を活用することで、運賃改定対応を含む通勤手当業務において、コストの大幅削減が実現できます。
この他にもニーズに合わせた機能開発が可能です。導入事例と合わせてご案内させていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。
「実際に使用してみたい」「どのような探索結果が出てくるか知りたい」という方には、90日間無料の評価版のご利用がお勧めです。以下の窓口より、お申し込みください。
今後も定期的に「駅すぱあと API」の活用事例をご紹介してまいります。ユーザビリティ向上や開発運用コストの削減等に、ぜひお役立てください。