周辺駅や乗換駅などの情報を利用したレコメンド機能の実装| 不動産検索サービス編
「駅すぱあと API(旧称:駅すぱあとWebサービス)」は、「駅すぱあと」が持つ経路探索機能や公共交通機関データを、お客様のシステムやアプリへ自由に組み込むことができる法人向けAPIサービスです。
今回の活用Tipsでは任意の経路の乗換駅や途中駅、発着地の隣駅などの情報を利用し、レコメンド機能を実装する方法を、不動産業界での活用例に沿ってご紹介します。
活用シーン・イメージ
不動産検索サイトでは、ユーザーが希望する最寄駅付近の物件を検索したり、通勤・通学先にかかる所要時間・乗り換え回数を指定して検索できるサービスを提供しています。数ある検索機能の中でも比較的目立つ位置に配されているケースが多いことから、ユーザーの利用頻度が高い機能と推測できます。
その検索結果に「所要時間を+n分した場合の物件」や「利用駅を隣駅にした場合の物件」など、経路検索を活用したレコメンド機能があると、下記のようなメリットが考えられます。
■ 物件を探しているユーザーは、数分/数駅条件を変更しただけで選択の幅が広がるという気づきを得て、優良物件に出会える確率が上がる。
■ 不動産検索サイト側・物件提供側は、ユーザーに提供する情報を効率良く増やすことができ、契約数が増加する可能性が高まる。
実装方法
「経路検索を活用したレコメンド機能」は、「駅すぱあと API」を使って実装が可能です。
※前提として、各物件および物件の最寄駅等の情報は貴社DB内に保持されていることを想定しています。
「所要時間を+n分した場合の物件」のレコメンド機能の実装
まず、範囲探索を用いて、ユーザーが不動産検索サイト内で指定した移動時間に任意の分数をプラスにして検索を実行します。
この際、移動時間の増加をユーザーに負担として感じさせないように、任意の分数は1〜10分程度の許容できそうな短めの値を設定することが望ましいと考えられます。
サイト内にはユーザーが指定した移動時間に合致する結果を表示する枠と、レコメンド用の枠を用意し、それぞれに検索結果から導き出される物件を表示します。
レコメンド用の枠には、範囲探索で任意の分数をプラスした結果のうち、検索サイトや不動産側が推したい物件を選別して出しても良いかもしれません。
「利用駅を隣駅にした場合の物件」のレコメンド機能の実装
経路探索の結果から、途中駅や通過駅、乗換駅の一覧を取得します。
「所要時間を+n分した場合の物件」の例と同様に、サイト内にユーザーが指定した利用駅に合致する結果を表示する枠とレコメンド用の枠を用意し、取得した駅を最寄りとする物件を表示します。
このように、「駅すぱあと API」を利用することで、ユーザーが指定した条件に+αした情報訴求を行うことができます。
不動産だけでなく、求人検索サービスやお客様への店舗誘導・経路案内にもご活用いただけます。
この他にもニーズに合わせた機能開発が可能です。導入事例と合わせてご案内させていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。
「実際に使用してみたい」「どのような探索結果が出てくるか知りたい」という方には、90日間無料の評価版のご利用がお勧めです。以下の窓口より、お申し込みください。
今後も定期的に「駅すぱあと API(旧称:駅すぱあとWebサービス)」の活用事例をご紹介してまいります。ユーザビリティ向上や開発運用コストの削減等に、ぜひお役立てください。