多言語対応の乗換案内でインバウンド需要の拡大に対応| Webサイト、アプリ、サイネージとの連携 編
「駅すぱあと API(旧称:駅すぱあとWebサービス)」は、「駅すぱあと」が持つ経路探索機能や公共交通機関のデータを、お客様のシステムやアプリへ自由に組み込むことができる法人向けAPIサービスです。
昨今のインバウンド需要の拡大により、公共交通を利用する海外からのお客さまが増えていますが、「駅すぱあと API(旧称:駅すぱあとWebサービス)」では特にコンシュマー向けサービスにおいて利用ニーズの高い一部のAPIは多言語化に対応しています。
今回は「駅すぱあと API(旧称:駅すぱあとWebサービス)」と連携し、初めて海外から来日した方が公共交通をより利用しやすくなる情報をWebサイト、アプリ、サイネージ等にて表示する活用例をご紹介します。
乗り換えが楽なルートを優先的に検索できるようにする
初めての土地での乗り換えを伴う移動、特に異なる交通事業者への乗り換えを伴う場合、次の出発駅を探すのに苦労された経験はないでしょうか?
「駅すぱあと API(旧称:駅すぱあとWebサービス)」では、経路探索の結果を「乗り換え回数が少ない」順に並べることができます。(ソート順についてはソート種別の説明をご参照ください)。なお「駅すぱあと」は、探索結果の中で並び順を変えるため、回答数が多いほど精度があがる傾向があります。
また「早い」「安い」といった判定をすることも可能ですので、図のように「乗り換えが少ないルート」「目的駅まで早く到着できるルート」「目的駅まで安く到着できるルート」を見比べられると便利です。
他にも、検索する際の優先条件として、海外からのお客様にはハードルが高いバスについて「バスの利用の有無」や、荷物を持っての移動が大変な「徒歩で移動できる乗換駅の利用の有無」といった探索条件を指定することも可能です。
<設定一例>
利用ユーザに対して提案したい旅行スタイルに応じて探索条件を設定することで、、よりユーザビリティの高い検索サービスとなると考えられます。
路線記号等を活用し、視覚的に分かりやすい表示を実現
公共交通機関では、日本語の識別が難しい方でも安心して利用できることを目的とし、路線や路線系統ごとに英字1〜3文字で構成される「路線記号」や「路線カラー」を保有しています。これら2つと「駅番号」を組み合わせた「駅ナンバリング」の導入が多くの交通事業者にて進んでいます。
「駅すぱあと API(旧称:駅すぱあとWebサービス)」では路線記号コードや、路線カラーを経路探索APIで呼び出すことができます。上記のような画像と路線情報をアプリケーション側で紐づけることで、検索結果にて画像化した路線情報を表示することも可能となります。
このような情報をWebサイト、アプリ、サイネージ等で提供することは、日本語に不慣れの方でも駅敷地内の案内看板内の情報を識別し、目的の駅までたどり着くための助けになると考えられます。
なお「駅すぱあと API(旧称:駅すぱあとWebサービス)」では画像データは保持していないため、路線記号等の画像と、画像とコードを紐づけるためのマスタ情報はお客様側でご準備ください。
「駅すぱあと API(旧称:駅すぱあとWebサービス)」での多言語化対応について
今回ご紹介の事例で使用した「経路探索(/search/course/extreme)」のほか、多言語化対応を行っているAPIは下記の通りとなります。
探索関連API
/search/course/extreme
)/search/course
)/search/course/pattern
)
/search/course/plain
)/course/recalculate
)/course/edit
)/course/create
)
駅情報関連API
※多言語機能はオプションのため、API ドキュメントは公開しておりません。上記のリンクはいずれも日本語版のご案内となります。
※日本語の他、英語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、韓国語、タイ語に対応しております。
※多言語機能の利用に関して、詳しくは弊社までお問い合わせ(info@val.co.jp)ください。
この他にもニーズに合わせた機能開発が可能です。導入事例と合わせてご案内いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
「実際に使用してみたい」「どのような探索結果が出てくるか知りたい」という方には、90日間無料の評価版のご利用がお勧めです。以下の窓口より、お申し込みください。
今後も定期的に「駅すぱあと API(旧称:駅すぱあとWebサービス)」の活用事例をご紹介してまいります。ユーザビリティ向上や開発運用コストの削減等に、ぜひお役立てください。